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スマートフォンの歴史

スマートフォンは市場に忽然と登場した商品でなく、旧型の携帯電話機であるケータイが3段階の改良を経て進化したものとみなせる。
最後の改良を経たスマートフォンが登場してから、それより旧い型の機種は全て、日本を除く世界各国の市場から淘汰された。ちなみに、日本だけでは、ケータイがなお生き残り続けている。
その後、部分的な改良を繰り返すに留まり、今に至る。
これらのことから、スマートフォンの歴史は、最後の改良を経たスマートフォンの登場時を以って前後に分けた上で、次の通りに言い換えられる。
登場までの歴史(前半)
すなわち、ケータイからの段階的な改良の課程
登場からの歴史(後半)
すなわち、スマートフォンの部分的な改良の内容
まず、前半から言及する。
わかりやすくするために、ケータイからスマートフォンへの進化の歴史を、幼虫から成虫への成長の課程になぞらえて、次々に示す。
登場形態
イモムシ
脱皮したイモムシ
サナギ
羽化し始めたチョウ
羽化し終えたチョウ
イモムシ初期のケータイ、ベーシックフォン
脱皮したイモムシ部分的に改良されたケータイ、フィーチャーフォン
サナギ前期スマートフォン、PDAとケータイの合成品
羽化し始めたチョウ中期スマートフォン、物理的な文字入力装置を省いた小型のPDA
羽化し終えたチョウ後期スマートフォン、iPhone以降
人々は、はじめ、イモムシを使っていた
イモムシは脱皮を繰り返し、少しずつ成長していった
つまり、基本的な機能しか持たないベーシックフォンから、付加価値的な機能を持つフィーチャーフォンへと部分的に進化していった
イモムシは殻を纏い、サナギに成長した
サナギはタッチパネルを装備していた
また、テンキーパッドに加えてか、その代わりにQWERTYキーボードを装備していた
主に英語圏の人々にとって、QWERTYキーボードは最適な文字入力装置だったので、サナギは便利な代物として受け入れられ、彼らはそれをスマートフォンと呼んだ
サナギは殻を破り、中からチョウが出て来た
チョウは物理ボタンをほとんど装備していなかった
代わりに、内蔵されたスタイラスで画面のタッチパネルを押して操作できた
チョウの翅が完全に伸びきった
画面の大きさが大きくなった
操作するためにスタイラスが不要になり、指先で触れるだけで十分になった
マルチタッチに対応し、触れている指の本数を数えられるようになった
本体の向きを感知し、それに応じて画面の向きを揃えられるようになった
前期スマートフォン
テンキーパッドを装備するケータイにタッチパネルを付加し、OSを多機能化したもの
QWERTYキーボードを装備するPDAに音声通信機能を付加したもの
上記いずれかのものに、不足している方の物理ボタンを付加したもの
中期スマートフォン
ほとんどの操作をタッチパネルで行うので、装備する物理ボタンの数が著しく少ない
文字を入力するためには、画面に表示された仮想キーボードをスタイラスで押す
後期スマートフォン
画面の大きさが、タッチ操作を行うためにスタイラスが不要で、指先でも問題無いくらいに大きくなった
タッチパネルの駆動方式が感圧式から静電容量式に換えられ
指先で触れるだけで操作できるようになった
マルチタッチに対応した
本体の向きを感知し、それに応じてOS上の画面の向きを自動的に回転させて揃える機能が加わった