なぜスマートフォンのカメラは画素数が著しく多いか
スマートフォンのカメラはイメージセンサーの画素数が記録画素数に対して著しく多い商品がある。特に、記録画素数のちょうど4倍に増やしたものが多い。なぜ、何のために画素数を多くしてあるか。
メインカメラの画素数を多くして疑似的な望遠ズームを実現
ズームレンズ付きのスマートフォンは極一部の商品に限られている。ほとんどのスマートフォンは単焦点レンズだから、光学ズームはできない。
代わりに、デジタルズームを使っている。
デジタルズームでは画像データを拡大する際に画質が劣化する。
そこで、予めイメージセンサーの画素数を多くしておき、画像全域の中央部分のみを切り抜くことで、画質を劣化させずに疑似的な望遠ズームを実現している。
2倍ズーム(48mm)時は、有効画素数約4800万画素部分をクロップし、約1200万画素で記録しているので、通常のデジタルズーム時に発生する画質劣化なくきれいにズームできます。
ただし、同じイメージセンサーで画素数のみを増やしただけでは、1画素あたりの受光面積が狭くなるので、画質が下がってしまう。
そこで、イメージセンサーの大きさも大型にしている。
有効画素数 | 撮像素子サイズ |
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約800万 | 1/4.0インチ |
約4850万 | 1/2.0インチ |
約500万 | 1/5.0インチ |