ホームルーターとは
ホームルーターとはどんなルーターかについて、語句の意味や概要の説明、種類分別、使い方や接続方法、アンテナの向きなど。
語句意味、概要説明
ホームルーターとは、家宅や小規模事務所で使用するルーターのこと。
現行のホームルーターにはルーティング機能だけでなく、スイッチングハブやDHCPサーバー、無線LANアクセスポイントなども統合されている。さらに、NASやセキュリティアプリなどを統合した商品も珍しくない。
この商品のように、家庭の雰囲気に合う白色や明るい灰色で、すっきりした形状をしたものが増えてきている。
外部アンテナ付きで如何にも通信機器という外見の商品は、最近の日本市場では少数派になった。
別名
ブロードバンドルーター
無線LANルーター
Wi-Fiルーター
種類分別
無線LANルーター、Wi-Fiルーター
有線LANルーター
モバイルホームルーター
ポータブルルーター、トラベルルーター
ゲーミングルーター
ホームゲートウェイとの関係
光回線で貸し出されるホームゲートウェイからモデム(ONU)とTA(ターミナルアダプタ)を差し引いたものと基本的に同じ。
ホームゲートウェイには無線LANアクセスポイント機能(Wi-Fi)を使用できるものが少なくない。しかし、次の理由であえてWi-Fiのみ利用されないことが多い。
レンタル料金が高い
中古品
規格が古い
性能が低い
一台だけでは住宅内に電波が届ききらない
そこで、良好なWi-Fi環境を構築するために、ホームゲートウェイに追加するかたちでホームルーターが使用される。
または、ONUにPPPoE対応ホームルーターを直に接続する場合もあった。しかし、ONUを内蔵したホームゲートウェイが一般的になった現在では、もはやこのかたちは利用されない。
使い方、接続方法
目的や接続する対象によって動作モードが違う。
ONUに接続してルーターとして使用する場合
ONUにLANケーブルで接続する
動作モードはRTモード
ONU内蔵ホームゲートウェイに接続してWi-Fiを使う場合
ホームゲートウェイにLANケーブルで接続する
ルーティング機能は使用せず、APモードで動作させる
有線ネットワーク機器のWi-Fiアダプターとして用いる場合
無線LANアクセスポイントにWi-Fiで接続する
動作モードはCNV
ホームルーターに有線ネットワーク機器をLANケーブルで接続する
アンテナの向きと電波の指向性、外部アンテナと内蔵アンテナ
アンテナから放射される電波は角度によって強度が違う。すなわち、アンテナには指向性が有る。つまり、電波が届きやすい方角はアンテナの向きに応じて変わる。
外部アンテナは細長い薄板のような形状で、向きを自在に変えられる。電波は板の両面から放射され、面に対して垂直に近い角度ほど強度が大きい。
こうした機能性質を応用すれば、特定の場所に電波を強く届けられる。
例えば、同じ階に電波を強く届けるためには、アンテナの向きを床に対して垂直に立てる。上の階へは、床に対して平行に立てる。
内蔵アンテナは複数のアンテナを本体に対して別々の向きに配置している。つまり、何も触らなくても電波があらゆる方角に偏りなく届く反面、特定の場所に強く届けるのは難しい。