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SIMロックフリーと言うべきなのに敢えてSIMフリーと言う理由

SIMロックフリーの意味は、SIMロック、すなわち既に契約しているモバイル通信網の運営会社から発行されたSIMカードをもってしか通信が許可されないように、SIMカードの自由な選択を不可能にし、スマホとSIMカードの関係を固定する機能、が適用されていない、ということ。
ところで、そもそも、英語の○○-freeとは、○○から解放されている、○○から免れている、○○を含んでいないということを意味する。
例えば、○○をCoffein(カフェイン)とすると、その意味は、カフェインを含んでいない、ということ。
ここで、○○をSIMとすると、SIM-freeで、SIMから解放されている。
すると、まるでSIMカードが要らないかのように思える。
しかし、実際には、スマホをスマホとして使用するためには、すなわちスマホでモバイル通信網を利用するためには、SIMカードが必要不可欠。
なぜなら、SIMカードには、モバイル通信網の契約者か否かを識別するための情報が書き込まれていて、SIMカードは通信網を利用する際の許可証として運用されているから。
つまり、SIMフリーと言っても、SIM(カード)そのものから解放されているのでなく、SIMロックだけから解放されているに留まる。
それなのに、書面と口頭の両方において、SIMロックフリーという言葉よりSIMフリーの方が多く見られる。
その理由を次に示す。
過去において、SIMロックが適用されていない携帯電話機の販売事例がほとんど無く、消費者にとって、SIMとはSIMロックを実現するための道具でしかなかった
つまり、SIMとはすなわちSIMロックだった
SIMフリーと言ってしまっても、意味としてそれに該当するものが他に無く、混同にあたらない
ちなみに、SIM「カード」が不要となる機構は既に存在するが、SIMそのものが不要となる機構はまだ無い
短縮して言った方が、言語によるコミュニケーションにおいて、文字数や発音数などの点で都合が良い