Pocket WiFiとは
Pocket WiFiとはどのようなモバイルデータ通信サービスかについて。言葉の意味や概要の説明、AXGPという通信規格、歴史など。
語句意味、概要説明
Pocket WiFiとは、SoftBankが提供するモバイルデータ通信サービスのこと。および、同じサービスで販売する専用のモバイルルーターに付けられた銘柄のこと。
Pocket WiFiサービスの特徴
定額制の料金プラン
毎月7GBまで高速通信できる(5Gも利用できる)
オプションで毎月のデータ通信容量が無制限になる ※1
専用のモバイルルーターを買う
主に2.5GHz帯の電波を使用する
Pocket WiFiで使用される通信規格
4G
AXGP(2.5GHz)
TD-LTE(3.5GHz)
FDD-LTE(900MHz、1.7GHz、2.1GHz)
5G
1ただし、AXGPとTD-LTEしか利用できなくなる。また、通信量が直近3日間あたり10GBを超えると通信速度が1Mbpsに制限されるので、実質的には1カ月あたり100GBまで。
専用モバイルルーターの一例。この端末はHuawei製で、4Gまでしか対応していなく、もはや販売されていない。
Pocket WiFi端末のメーカーはHuaweiやZTEなど中国の企業が多い。
AXGP
SoftBankでは4Gの2.5GHz帯にAXGPという通信規格を使用している。
AXGP(Advanced XGP)とは、XGPを発展させてTD-LTEとの互換性をもたせた通信規格のこと。XGPやPHSとは互換性が無く、設備を流用することも不可能。
AXGP単独の最大受信速度は110Mbpsだが、FDD-LTEとのキャリアアグリゲーションでは838Mbpsになる。
なぜTD-LTEでなくAXGPを採用するかという理由には、通信規格の利用料など経済的な問題が関係していると考えられる。
XGP(eXtended Global Platform、neXt Generation PHS)とは、PHSの流れを汲む通信規格であり、多重化にTDD、多元接続にOFDMAを利用し、MIMOに対応するなど、3.9GのMobile WiMAXと共通点が多い。PHSと互換性は無いが、設備を流用できる。
XGPとMobile WiMAXの違いとしては、「マイクロセル」「自律分散動的チャネル割り当て」などが有り、XGPは基地局の配置の仕方を計画的に設計する必要が無く、人口密集地帯により強い。
参考情報
Wireless City Planning AXGP
SoftBank Hybrid 4G LTE
Y!mobile アドバンスオプション
日経クロステック
PHSの自律分散システムを継承したXGP 2009.11.16
ITmedia 「ウィルコムのWiMAX」とMobile WiMAXの違い 2008.04.30
歴史
2009年10月01日
ウィルコムがXGPを利用するモバイルデータ通信サービス 「WILLCOM CORE XGP」を開始。上り下り共に最速20Mbps。端末はNEC製の通信機能内蔵PCカード「GX001N」。
2009年11月18日
イーモバイルが専用のモバイルルーターを使用するモバイルデータ通信サービス「Pocket WiFi」を開始。モバイルルーターは下り最速7.2Mbps、上り最速5.8Mbpsの「Pocket WiFi D25HW」で、代金は初期費用に含まれる。端末の基礎は「Huawei E5830」。
2010年02月18日
ウィルコムが会社更生手続開始の申し立て。
2010年03月12日
ソフトバンク(現ソフトバンクグループ)等がウィルコムの再生支援の合意書を締結し、ブロードバンドワイヤレスアクセス事業を継承。
2010年03月26日
ソフトバンクモバイルがイーモバイルのMVNOとして「Pocket WiFi C01HW」を発売。この端末もE5830。
2011年03月12日
イーモバイルが下り最速21Mbpsの「Pocket WiFi(GP01)」を発売
2011年03月31日
イーアクセスが子会社のイーモバイルを吸収合併。イーモバイルおよびEMOBILEブランドは存続。
2011年07月28日
イーアクセスが下り最速42Mbpsの「Pocket WiFi(GP02)」を発売
2012年01月31日
「WILLCOM CORE XGP」がサービス終了
2012年02月24日
ソフトバンクモバイルがAXGPを利用する下り最速110Mbpsのモバイルデータ通信サービス「SoftBank 4G」を開始
2012年03月15日
イーアクセスが下り最速75Mbpsの「Pocket WiFi LTE(GL01P)」を発売。同日に下り最速75Mbpsのサービス「EMOBILE LTE」も開始。
2012年07月06日
イーアクセスが下り最速150Mbpsの「Pocket WiFi LTE(GL04P)」を発売
2013年01月01日
ソフトバンク(現ソフトバンクグループ)がイーアクセスを子会社化
2013年07月01日
ソフトバンク(現ソフトバンクグループ)がウィルコムを子会社化。
2013年08月09日
イーアクセスが下り最速110Mbpsの「Pocket WiFi(GL09P)」を発売。同日にAXGPを利用するモバイルデータ通信サービス「EMOBILE 4G」も開始。
2013年12月06日
ソフトバンクモバイルがタッチパネル付き画面の「Pocket WiFi 301HW」を発売。以降、この端末のデザインが一般的となる。
2014年06月01日
イーアクセスとウィルコムが合併
2014年07月01日
イーアクセスが社名をワイモバイルに変更
2014年09月26日
ソフトバンクモバイルがキャリアアグリゲーション対応で下り最速165Mbpsの「Pocket WiFi 303ZT」を発売。
2015年04月01日
ソフトバンクモバイルがソフトバンクBBとソフトバンクテレコム、ワイモバイルを吸収合併
2015年07月01日
ソフトバンクが社名をソフトバンクグループに変更、ソフトバンクモバイルはソフトバンクに
2015年10月09日
SoftBankが下り最速187.5Mbpsの「Pocket WiFi 502HW」を発売