モバイルデータ通信サービスとは
モバイルデータ通信サービスとはどんなインターネット接続サービスかについて。言葉の意味や概要の説明、種類分別、歴史など。
語句意味、概要説明
モバイルデータ通信サービスとは、移動しながらでも通信できるインターネット接続サービスのこと。移動通信網をアクセス回線とするインターネット接続サービス。
あくまでもインターネット接続サービスだから、たとえ携帯電話事業者のアクセス回線だろうと、電話サービスは利用できない。また、SMSも利用できないものが多い。
ちなみに、ほとんどの携帯電話サービスにはインターネット接続サービスも付帯しているので、携帯電話サービスは電話とSMS付きのモバイルデータ通信サービスと見なせる。
携帯電話サービスには月間データ容量という、1ヵ月あたりに高速でデータ通信できるパケットの合計に30GBなどと制限が設定されているのが普通だが、モバイルデータ通信サービスには無制限の料金プランが少なくない。なお、容量があっても100GBというように実質的に無制限に等しいプランもある。
モバイルデータ通信サービスも携帯電話サービスと同様に、SIMのみでも契約できるし、契約と同時に端末を購入することもできる。ただし、一部の商品では専用のモバイルルーターが無ければ通信できないものがある。
種類分別
SIMのみで契約できるサービス
携帯電話サービスの内、子供向けとケータイ向けプラン以外
主に格安SIMで、通話ができないデータ通信専用プラン
課金方式が月極のもの
IIJmio データeSIM
課金方式がプリペイドのもの
povo2.0 データ専用
〇〇チャージSIMなど
専用の端末を使用するサービス
主に2.5GHz帯や3.5GHz帯の電波を使用するサービス(BWA)
WiMAX(UQコミュニケーションズ、KDDI系列)
Pocket WiFi(SoftBank、Y!mobileブランド)
モバイルホームルーターを使用するサービス(FWA)
NTTドコモ「home 5G」
au「ホームルータープラン 5G」
SoftBank Air
主にLTEを使用するサービス
課金方式が月極のもの
課金方式がプリペイドのもの
キャリアの携帯電話サービスで、主にタブレット向けのデータ通信専用プラン
SoftBank データ通信専用50GBプラン/3GBプラン(SIMのみも可)
歴史
2001年10月01日
日本通信が国内初のMVNO型モバイルデータ通信サービス「bモバイル・データサービス」を法人向けに発売。DDIポケット回線で下り最大128Kbps、USBドングル。
2008年08月07日
日本通信が国内初の「3G回線を借用した」MVNO型モバイルデータ通信サービス「b-mobile 3G」を発売。NTTドコモFOMA回線でUSBドングル。
2010年04月05日
日本通信がSIMカードのみの形態で販売するNTTドコモ回線のMVNO型モバイルデータ通信サービス「b-mobileSIM 通信電池」を発売。下り最大300Kbps。