水素水とは

水素水とは、水素分子が溶けた水のこと。水素分子を溶質とし、水を溶媒とした水素水溶液。

水素分子がもつ強い抗酸化能で病気が治ったり、老化が遅れたりするなどの体に良い効果をもたらすと期待されている。

水素に色や匂い、味は無いとされているので、その点では水素水もミネラルウォーターと違わない。

水素という言葉が指示するものには水素分子以外の概念も含まれる。

ただし、水素水に溶けている物質は飽くまでも水素分子であり、マイナス水素イオンなどとは異なる。

しかし、水素分子以外の水素が溶けた水も、商品名に水素水という言葉を含むかたちで販売されている。

水素分子には大きな還元力と強い抗酸化能が有り、活性酸素種を含むフリーラジカルを無害化できる。

病気や老化の原因の9割は活性酸素種によるものと言われているので、水素水にも病気を治したり、老化に抗うアンチエイジングの効果が有ると考えられている。

そして、それが真実であるということが、科学的な実験により少しずつ証明され続けている。

水素水の効果は水素分子の効能によるものだから、水の中にどれだけ多くの水素分子が溶けているかが重要になる。

その程度を表すものが、水素濃度。

水素濃度の単位はppm。例えば、1.2ppmなどと書く。

ppm（parts per million）とは、百万分率のこと。同じ類いの言葉に百分率がある。パーセントという音の読みは英文字で表記するとppc（parts per cent）となる。

標準状態で水に対する水素分子の溶解度は1.62mg/Lと、とても少ない。ここで、溶解度を百分率で表すと、0.00162%ととなり、読みにくい。そこで、水素濃度の単位にはppmが用いられている。

現在の製造技術でつくられた水素水は、実際のところ水素分子が水に完全には溶解していない。だから、時間が経過するに連れて、水中に分散していた水素ガスの気泡が空気中へ逃げて行く。

また、水素分子の大きさは極めて小さいので、プラスチックなど密度の小さい物質の中をすり抜けられる。

つまり、水素水の水素濃度は自然に低下していく恐れがある。

ここで、水素濃度を保存するためには、密度の大きい物質で作った容器に密封し、内部から空気を無くして真空にするのが望ましい。

ただし、容器内が満杯まで水で充たされていると、開封した時に水が飛び散ったりこぼれたりしかねない。

そこで、開封と同時に変形して容積が大きくなる機能も要求される。

全ての条件を満たすものとして、水素水の保存容器にはアルミパウチが採用されている。