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水素水ポットの分類と種別

作成方式
電気分解式
水の電気分解を利用
水素濃度は0.1ppmから0.9ppm
作成所要時間は3分から15分
バブリング
電気分解で発生させた水素を別の経路から微細な気泡状にして溶け込ませる方式
時間の経過による水素濃度の低下が進行しにくい
水素濃度は0.1ppmから0.9ppm
作成所要時間は10分から30分
化学反応式
マグネシウムと水の化学反応を利用
ミネラルも摂取できる
使うたびに水素濃度が低下して行く
水素発生剤は消耗品なので、定期的な交換が必要
水素濃度は0.2ppmから
作成所要時間は無し、または数時間以上
作成方式によって3つの種別に分類できる。
作成方式
電気分解式
バブリング
化学反応式
電気分解式
ポット内の水を電気分解して水素を発生させ、そのまま水素濃度を高める方式。
水の電気分解
水に二本の電極を浸して電流を流すと、陰極からは水素が、陽極からは酸素が発生する。
陰極 : 4H2O + 4e- → 2H2 + 4OH-
陽極:2H2O → 4H+ + 4e- + O2
両極の総和;4H2O + 4e- + 2H2O → 2H2 + 4OH- + 4H+ + 4e- + O2
結果:2H2O → 2H2 + O2
この結果だけを見ると、水が電気によって酸素と水素に分解されたかのように読み取れる。
多くの商品で採用されている。
作成所要時間は3分から15分と、やや長いものが多い。
水素濃度は0.1ppmから0.9ppmと、あまり高くないものが多い。
共に発生した酸素を外部へ逃がすなどして水素濃度だけを上げる仕組みは、取り入れられていないのが普通。
電解槽は二室に隔てられていないので、pHが上がることも無い。
バブリング
給水箇所がポットだけでなく電気分解装置との二系統に分かれていて、装置で発生させた気体水素を微細な気泡状にしてポット内の飲用水に溶け込ませる方式。ちなみに、バブリング(Bubbling)とは、泡立たせること。
作成した水素水をグラスなどの開放された容器に注いだまま放置しても、水素濃度が低下しにくい。具体的には、普通の水素水なら3時間で半減するところ、バブリングで作成された水素水なら数時間後でもほとんど変わらない。
作り置きしても高い水素濃度を維持できることは、作成所要時間がやや長い水素水ポットにおいて、理に適っている。
作成所要時間は10分から30分と、やや長い。
水素濃度は0.4ppmから1.2ppm。
装置の大きさは、電気分解だけの方式よりバブリングの方が複雑なので、大きい。
それに応じて、ポットも大きくし、容量を増やした商品が多い。具体的な数値は1.5Lや1.8Lなど。
化学反応式
マグネシウムと水の化学反応を利用する方式。
マグネシウムと水の化学反応
水中にマグネシウムを入れると、マグネシウムはイオン化して水に溶け、水からは還元された水素が発生する。
Mg + 2H2O →Mg2+ + 2e- + 2H+ + 2OH- →Mg2+ + 2OH-+ H2
Mg2+ + 2OH- ⇆ Mg(OH)2
溶けてマグネシウムイオンになったものの一部は水酸化物イオンとイオン結合し、イオン結晶の水酸化マグネシウムと成って析出する。
水のpHは、溶けているマグネシウムイオンの濃度が高いほど、アルカリ性に傾く。
一部の商品でしか採用されていない。
この化学反応の反応速度は、熱水でなければ遅いので、作成所要時間は数時間以上と長い。
中には、瞬時に作成できる商品もあるが、水素濃度は低い。
水素濃度は、使い始めは高いが、使うたびに低下して行く。
長所とも捉えられる短所として、マグネシウム濃度が高くなることや、水酸化マグネシウムも摂取してしまうことがある。
商品の内容物としてのマグネシウムの形態は、カートリッジ(薬倉)の中身になっている。
カートリッジ内の他の中身として、浄水のための濾材がある。つまり、浄水機能がある。
カートリッジの重量は重そうに思えるが、電気分解装置に比べれば遥かに軽い。よって、本体の重量も遥かに軽い。
化学反応が進行するにつれ、カートリッジ内のマグネシウムの量は減少して行く。つまり、カートリッジは交換が必要になる消耗部品。交換期間は、商品によって異なり、3ヶ月など。