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バースト転送とは

バースト転送とはどんなデータ転送方式かについて、その全般的な定義や、別称、「コンピューター」「無線LAN」「格安SIMサービス」それぞれにおける具体的な定義など。
定義
バースト転送(Burst transmission)とは、コンピューターにおけるCPU等プロセッサーとDRAM等メモリーとの間、またはIEEE 802.11gによって構築された無線LANにおけるアクセスポイントとそれに接続しているネットワーク機器との間や、格安SIMサービスなどの、移動体通信網を利用したインターネット接続サービスにおける通信設備機器と通信端末機器との間などにおいて、データ、またはフレーム、パケットが転送される際に、転送方法の制約や通信速度の制限を一時的に省略・無視・解除し、爆発的な転送速度を実現する転送方式のこと。
ちなみに、英語であるBurstの意味は、破裂・爆発・決壊・突発・一気の高まり、など。
別称
別の呼称は、バーストモード、バーストなど。
無線LANにおいては、フレームバースティング(Frame bursting)とも呼ばれる。
移動体通信網を利用したインターネット接続サービスにおいては、初速バーストとも。
コンピューターおける定義
デジタル信号によるデータ伝送において、1つのアドレス情報をもとにして複数のデータを連続して転送すること。システム・バスやメモリ・チップなどで、高速にデータを転送する技術として利用されている。
バースト転送では、まず最初に特定のアクセス個所を表すアドレス情報が、アクセス対象に対して1回だけ送信される。その際、転送するデータ量に関する情報も送信される場合がある。その後、送信されたアドレス付近のデータが連続して転送される。
バースト転送(@IT)
バースト転送とは、データ転送の手法の一種で、アドレスの指定などの手順を一部省略することによってデータを一気に転送し、高速化するものである。バーストモードと呼ばれる転送モードを使用する。
バースト転送は、データ転送のつどアドレスを指定する必要がないため、データ転送速度が高速化される。最初にアドレスを1回出力するだけで、データを連続して送ることができるため、連続したアドレスには有効だが、ランダムなアドレスの場合には効果が得られない。
バースト転送は、メモリの読み書きの高速化など、さまざまな用途で利用される。SCSIバスを用いたストレージ関連機器においては、データ転送速度のピークと同義であるともいえる。
バースト転送(Weblio)
入出力チャネルにおけるデータ転送方法のひとつ。
データの転送時にアドレス指定を最初の1回で済ませて、以後はデータを連続的に送信する。
アドレス指定を省略する分、データの転送速度が速い。
インテルのi486以降のCPUにはバーストモードがあり、CPUとメモリー間のデータ転送に利用されている。
バーストモード(ASCII)
無線LANにおける定義
無線LAN、特にIEEE 802.11gによって構築されたものにおけるフレームバースティングとは、CSMA/CA方式の多元接続において送信信号衝突回避のために設定された、フレーム送信後の待ち時間の内、DIFSとBack-offを削減し、単位時間あたりの転送パケット量、すなわちスループットを向上させる転送方式のこと。
メーカー各社のフレームバースティング
Atheros Communications
SuperG
SuperA/G
Broadcom
Afterburner
Xpress Technology
Intersil
PRISM Nitro
GlobespanVirata
PRISM XM
バッファロー
フレームバースト(Xpress Technology)
フレームバーストEX(独自?)
フレームバースティングは、オーバーヘッドを削減することで、パケットをバースト転送しているのと同じ効果を得るソフトウェアベースの手法だ。
Broadcomではこのフレームバースティングの手法をXpress Technologyと呼んでいる。
具体的には、オーバーヘッドのうちDIFSとBACKOFFを削ることでオーバーヘッドを削減する。
これにより実質的にパケットをバースト(連続)転送しているようにアクセスポイントに対して送ることができる。つまり、以下の図のように複数のパケットをバースト転送しているような状況を作り出せるわけだ。
Broadcomによれば、このフレームバースティングをオンにすることで、データとオーバーヘッドの割合は57%がデータに、43%がオーバーヘッドにとなり、スループットが向上するという。計算上は、54Mbpsの57%なので、30.78Mbpsとなる。
802.11gのスループットを上げるフレームバースティング(インプレス)
現在、無線LAN機器のベンダは、フレームバースティングに独自のブランド名をつけてアピールしている。BroadcomはXpress Technology、IntersilはPRISM Nitroという名前を付けているが、原理的にはどちらも同じものだ。
これ以外のベンダも今後続々と対応することになる可能性が高い。というのも、フレームバースティングの実現はソフトウェアのみで可能で、ハードウェア側は特に手を加える必要がないからだ。
無線LANのスループットを改善するフレームバースティング(インプレス)
実は、AfterBurnerとPRISM Nitroはバースト転送という技術だけを使っている。バースト転送とは、無線LANのフレームを送信する間隔をなるべく短くして、ロスを小さくする技術。単位時間に送信できるフレーム数を増やすことで、スループット向上を目指す。この技術は2005年第1四半期に標準化予定のIEEE802.11eの一部を先取りしたものだ。
SuperGは、このバースト転送に加えて、データ圧縮とファスト・フレームという技術も採用している。前者は送信側でデータを圧縮し、無線区間はその圧縮された状態でやりとりする。そして、受信側で伸張して元に戻す。ユーザーから見ればスループット改善になる。
後者のファスト・フレームは、1個ずつ送っていたデータを複数まとめて送る技術である。この技術も、単位時間当たりのデータ数が増やせるので、スループット向上につながる。
最新技術を搭載した無線LAN機器の実効スループット(日経 xTECH)
格安SIMサービスにおける定義
格安SIMサービスにおける初速バーストとは、パケット通信が行われる際に、何らかの理由で既に速度制限が課せられ、通信速度が著しく低下した状態と成っていても、転送されるデータの内の、初めの数十から百数十KB分目までについては、速度制限を解除して高速な通信速度で転送され得る機能のこと。
画像が少なく、テキストばかりで構成された軽量なウェブページを表示することのように、通信一回あたりに送受信すべきデータの総量が少なくて済む通信については、速度制限が課せられた状態であるにも関わらず、快適さがさほど損なわれない。
ただし、反対に、高解像度の画像や、音楽、動画などのように、ファイルサイズが大きいコンテンツが含まれる通信の場合は、恩恵がほとんど得られない。
この機能が提供されている格安SIMサービスの数は、手の指で数えられるほどと少なく、どのサービスでも利用できることとなっていない。
バースト転送機能とは、低速通信時に通信しはじめの75KB分は高速通信と同じ速度がでる機能です。
Twitterでタイムラインを読み込む、LINEでメッセージを受信・送信する、というように断続的に小容量の通信が生じるものであれば、その都度バースト転送がかかるため、非常に効果的です。
逆に、動画のように常にパケットが流れ続けるコンテンツは、あまり恩恵を受けにくいです。
低速時のバースト転送について(mineo)
容量超過後の速度規制時(200kbps)などでも、より快適にご利用いただけるよう、通信開始時の一定量(150KB)のみ高速通信(262.5Mbps)が可能となる「バースト転送機能」を提供します。
本機能によって、容量の超過やターボ機能をオフにしているために高速通信が利用できない状態にあっても、通信をし始めた際の一定量は高速でデータの送受信ができるようになります。
通信開始時の速度を向上するバースト転送機能(OCNモバイルONE)