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XGPとは

XGPとはどんな通信方式かについて、その定義や、系統系列、利用される通信技術や通信速度などの技術仕様、次世代PHSから改称された理由、XGPを利用した通信サービスなど。
定義
XGP(eXtended Global Platform)とは、「WILLCOM CORE XGP」において利用される通信方式のことであり、ウィルコムがPHSを基礎として独自に開発したもの。
初期の呼称は、「次世代PHS(neXt Generation PHS)」「PHSII」。
別称は、「ウィルコムのWiMAX」。
WILLCOM CORE XGPウィルコムがPHSサービスと並行する形で提供していたモバイルデータ通信サービスであり、BWAに該当するもの
BWA(Broadband Wireless Access)電気通信役務の一つであり、広帯域(高速)な無線の移動通信回線を経由するインターネット接続サービスのこと。または、そのためのアクセス回線のこと
PHSサービスウィルコムが運営していた、携帯電話サービスと類似な電気通信役務
PHSPHSサービス・PHS通信端末・PHS通信方式の総称、またはそのいずれか
ウィルコムかつて存在していた電気通信事業者
系統系列
ウィルコムの通信サービス
PHS
W-OAM
WILLCOM CORE 3G
W-CDMA(NTTドコモのMVNO)
WILLCOM CORE XGP
XGP
電気通信役務
BWA(Broadband Wirelss Access)
Mobile WiMAX
Mobile WiMAX Advanced
XGP
AXGP
後継規格
XGP
AXGP(Advanced XGP)
技術仕様
通信技術
マイクロセル
DDCA(自律分散動的チャネル割当)
AAS(Adaptive Antenna System)
ビームフォーミング
MIMO(Multi-Input Multi-Output)
OFDMA(直交周波数分割多元接続)
TDMA(時間分割多元接続)
SDMA(空間分割多元接続)
SC-FDMA(単一搬送波周波数分割多元接続)
TDD(時間分割複信)
256QAM(直交振幅変調)
通信速度
下り最大22.8Mbps
上り最大20.8Mbps
周波数帯
2.5GHz
帯域幅(当時に割り当てられていた数値)
10MHz
SC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)は、やはりLTEにも上り通信で採用された方式です。
また、MIMOも、やはりLTEなどで利用されているアンテナ技術です。
このようにXGPは、基本的にLTEやWiMAXと同様の方法を採用しています。
他方式に比べると導入予定の事業者は少ないと考えられているXGPですが、LTEやWiMAXと共通する技術を用いることによって、他方式のハードウェアをなるべく流用しやすいようになっており、これはコスト面で他方式に負けないようにする戦略と言えます。
XGPとは(インプレス)
変調方式は伝送路特性に合わせてBPSK、QPSK、16/32/64/256QAMを使い分ける。多元接続方式としてはOFDMAを使う。また、WILLCOM CORE XGPでは採用していないが、規格上はMIMOにも対応している。
このようにXGPでは高速化のために3.9GやモバイルWiMAXと似た技術を取り入れているが、無線フレームの構造といった実装面では3.9GやモバイルWiMAXとは異なっている。
XGPは上りと下りで同じ周波数を時間ごとに分けて使うTDD方式を採用している。これに対し、3.9GやモバイルWiMAXでは上りと下りで別々の周波数帯を使うFDD方式を採用している。
XGP(日経 xTECH)
XGPにおいてエリア設計なしに基地局を設置できるのは、
(1)DCA(dynamic channel assign)
(2)AAS(adaptive antenna system)
(3)ADC(autonomous distribution control)
という三つの技術を採用しているからである。
これらはPHSから継承した技術だが、DCA、AAS、ADCいずれも広帯域の無線システムに合った仕組みに対応させている。
DCAは、相互に影響を及ぼす範囲にいる端末や基地局が同時に同じチャネルを使わないようにして、干渉を回避するための仕組みである。
PHSの自律分散システムを継承したXGP(日経 xTECH)
「次世代PHS(neXt Generation PHS)」から改称された理由
XGPの開発方針は、音声通信サービスも提供できるPHSで利用される通信技術を基礎としつつ、データ通信サービスに特化した通信方式とする、というものだった。
しかし、OFDMAやSC-FDMA、MIMOなどのPHSで利用されない通信技術を取り入れて行った結果、完成した通信方式の技術的な性質は、PHSよりもMobile WiMAXやLTE、特にTD-LTEに近似なものとなった。
ここで、XGPという頭字語の元となる句を「neXt Generation PHS」としたままにしておき、XGPを「次世代PHS」と呼び続けるのは、既に飛行機という乗り物があるのに、自動車にプロペラと翼を付けて「次世代自動車」だと言い張るのに等しい。つまり、名称と実体の意味的関係が相応でなく、混乱を招きかねない。
しかし、XGPという名称自体を全く異なるものに置き換えてしまうと、今度はややこしくなり、同様に混乱を招きかねない。
そこで、頭字語の元句だけを置換することにした、と考えられる。
「eXtended Global Platform」という句の由来・意味
世界各国で開発された諸々の通信方式の内、様々な条件を満たす優れたものを移動体通信網の国際標準的な規格、例えば4Gなどとして認定している組織は、ITU。
Mobile WiMAXは3.9Gに認定されているが、その対抗とも言えるXGPは認定されていない。
しかし、両者を比較すると、差が無く優劣をつけられない点も有るし、XGPの方が優れた点も有る。
ここで、唐突に飛躍して言えば、このような事実を上手く反映するものが、この章の議題だと考えられる。
「eXtended Global Platform」の直訳
extended:拡張された
global:全世界の、地球上の
platform:壇、コンピューターの分野においてソフトウェアなどが動作する環境(例えば、アプリに対するOS)
拡張された全世界規模のプラットフォーム
連想される言葉
extended:広域、一回り広く成った、凌駕
global:世界各国、地球上の各国家→国際:international
international:ITU
globalとinternationalの規模の比較
global>international
platform:(運営しようとする)移動通信サービスに対する(運営するために必要な)移動体通信網
拡張される前のinternational platform:ITUが認定する移動体通信網の規格(3G、4Gなど)
「eXtended Global Platform」の意訳
ITUによって認定されていないが、ウィルコムが仮想的に設立した地球規模の機関によっては全世界的な標準規格として認定され得るものだと訴えている、ということ
ITU(International Telecommunication Union、国際電気通信連合)電気通信・無線通信分野の専門機関。
XGPを利用した通信サービス
WILLCOM CORE XGP
運営会社:ウィルコム
開始時期:2009年04月27日
譲渡時期:2010年12月21日
XGPサービス
運営会社:Wireless City Planning
譲受時期:2010年12月21日
終了時期:2012年01月31日
Wireless City Planning経営破綻したウィルコムから事業などを継承する形で譲受した、ソフトバンクグループの子会社