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CATV電話でホームゲートウェイにATAが無く、EMTAが別に在る理由

CATVインターネットとCATV電話を同時に利用する場合において、ホームゲートウェイとなるはずのインターネット用ケーブルモデムにATA、すなわちアナログ電話変換機が組み込まれていなく、それと別に電話専用のケーブルモデムとしてEMTAが在る理由、として考えられること。
HGWと別にEMTAが在る事実
EMTA:電話専用の機器で、テレビ端子、お客さま所有の固定電話と接続します。
一戸建て導入工事(J:COM)
HGWにATAが「敢えて」組み込まれていない事実
HUMAX HG100R-02JG 設定マニュアル(PDF、J:COM)
このように、インターネット用ケーブルモデムにはモジュラ−ケーブル(電話線)を繋ぐためのRJ-11端子が設備されていない。つまり、電話機を繋ぐことは不可能であり、インターネット専用となっている。
しかし、ケーブルモデムの製造会社の公式ページにおいて、この機種にRJ-11端子をオプションとして設備できることが公表されている。つまり、ATAを組み込んで電話機を繋ぐこともできるように設計されているが、サービス提供者側の意図で敢えて組み込まれていないということ。
Specifications
One F-Connector for DOCSIS
Giga-bit Ethernet(RJ45) Port: 4ea (Option: 2ea)
FXS(RJ11) Voice port : 2ea (Option)
USB port : 1ea (Option)
HG100R-02JG(HUMAX)
CATV電話未提携のCATV事業者にとっての追加費用を回避するためという仮説
CATV電話の回線網構成は、終端となる加入者からCATV回線網、続いてKDDIやSoftBankのCDN、すなわちバックボーンとなっている。
つまり、CATV電話という固定電話サービスは、CATV事業者が独自に運営しているのでなく、大手電気通信事業者との提携によってこそ実現している。
また、全てのCATV事業者がこのサービスを提供しているのでない。
つまり、CATVインターネットを販売しているが、CATV電話サービスは販売していないというCATV事業者も多く存在する。
ちなみに、CATV事業者全体におけるCATV電話提携者の割合は、少なくとも16.7%以上と見積もることができる。
このような事業者にとって、不要なVoIP変換機が組み込まれている分だけ高価格化したケーブルモデム、すなわちEMTAは、支出の追加をもたらす負担となる。
KDDIは、ケーブルテレビ事業者のCATV網とKDDIのCDNを活用した電話サービス「ケーブルプラス電話」について、2016年3月1日より、対象となる提携ケーブルテレビ事業者を拡大し、新たに株式会社一関ケーブルネットワークにおいて提供を開始します。
「ケーブルプラス電話」の提供事業者を拡大(KDDI)
総加入者数:3070万人
総務省 ケーブルテレビの現状 2018-02-09
KDDIは、全国のケーブルテレビ局 (以下、CATV局) と提携し提供する固定電話サービス「ケーブルプラス電話」と、「ケーブルプラス電話」のプラットフォームを活用し株式会社ジュピターテレコム (以下、J:COM) が提供する「J:COM PHONEプラス」の合計契約世帯数が、2016年12月25日に500万を突破しましたのでお知らせします。
KDDI ニュースリリース
利用者へ貸与する機器を選定する権利はCDN提供会社に有るという事実
ご提供条件
・VoIP対応機器は、ソフトバンク指定の機器をご利用いただきます。
ケーブルライン ISP・通信事業者向け(SoftBank)
しかし実際は、このように、CDN提供会社側の何らかの都合により決定されている。
IPアドレスと電話番号の紐付けに必要という仮説
CATV電話はIP電話でもあるので、利用状況の数値化にあたって行うべき通話時間の計測などにおいて、IPアドレスと電話番号の紐付けが必要になると考えられる。
この技術的処理をCDN提供会社側の管理下で行うために、機器の選定が必要となるのかも知れない。